はたして鳶は鷹を生んだのか

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路利が荒々しくドアを閉めた音に気が付かない程に、路利の突然の謝罪に目をおっぴろげた俺。(阿呆面30%増※当社比) 音にするとポカーン。 絵文字にすると(゜Д゜) …あの、路利が、謝った…? この、俺に…? 頭の中に今まで路利にされてきた蛮行の数々…悪口を言う路利、殴る蹴る路利、陰険な厭味路利、 ………気を使わない、謝るのが嫌いな路利。 変な話だが、俺は路利が繭美を振ったと聞いたよりも、それに関して路利が『俺に気を使って弁解』し、『謝った』事の方がショックだった。 あ、勿論繭美の事も相当ショックだったのは事実だから、うわこのブラコンキモイとか言わないで欲しい。 要は、路利の成長を垣間見た父親な気分の嬉しいショック?略して嬉ショック? …我ながら酷い日本語だ。 俺もお袋の子だったの忘れてたぜ…。
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