名は体をあらわすとは言うけれど

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こんな路利だが、 俺に勝るとも劣らない恥ずかしいっちゃあ恥ずかしい名前だし、 路利の場合はある意味俺よりも可哀相っちゃあ可哀相な理由がある。 今から16年前、路利が生まれた時、今回は母方の祖父が名前をつける事になり祖父は、 『利』口な『路』を進むように という願いを込めて、 名 命 路 利 と紙に書いて親父に渡した。 そう、紙には右から読むように書かれていたのだ…。 それを二人目の息子誕生にテンパっていた親父は見事に読み間違いをし、その日の内に市役所に『路利』と申請し、受理された。 そして、祖父が孫の顔を拝みに来た時に間違いが発覚したのだった。 後々、何故右から読むようにしたのか祖父に聞いたら祖父いわく、 「なんかカッコよかったから。」 娘が娘なら親も親だった。 なんかって一体なんなんだよォォォ! と叫んだ路利の悲痛な声は今でも耳に残っている。
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