まえがき

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家賃を滞納したり、ガスや電気を止められたり…そんなことも何度かあった。 私が代わりに払った。   月7、8万のバイト代で会いに行くガソリン代や食事代もろもろ…余裕があるわけなかった。   服もなかなか買えないし、バイトの合間に食べるお昼はなるべく安くしようと、6個入りのパンを買って3日間に分けて食べたり…     私は誰の為に働いているんだろ…   何の為に生きてるんだろ…     全く幸せじゃなかった。     智…智以上に好きになれる人いないみたいだよ…。智の言う通り別な人と付き合ったけど幸せになれないよ…。     なぜ早く別れなかったんだろう… 今思うと不思議でたまらない。   何をどこを好きだったのかも思い出せない。   こんな生活だったのに、剛は親に頼み込んでローンを組みバイクを買った。   飽きれた。 そんな金あるなら私が無理することないじゃん。   剛は私に言った。   「これで会いに行けるじゃん。」   簡単に言うな。  
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