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売店でドラえもんグミと目についたカーネーションを2本買った。
7階に僕の為に入院をしている姉貴の所へそれを届けた。
売店に有ったから…と姉貴に手渡した。
もう1本はあの人に…と言って姉貴のベッドに腰をおろした。
自分からやりなさい…姉貴が僕に言った。
無理…と返事をした。
夕方にその花を持ってお袋が僕の病室に来た。
泣いてた。
『ありがとう…大切にするね』
最後の母の日みたいだから、大切にしないでくれと、僕は言った。
明日になったら捨ててくれ…とも言った。
来年はもう少しいいのをやるからさ…
母の日は小3位で終わってるから、再来年はやらないけどね。
今年のカーネーションで最後みたいだから本当に捨てれよ…と言ってお袋を帰した。
ドラえもんグミを食べながら思った。
今までいくつかの女性に花束をプレゼントしてきたけれど、花一本であんなに喜んだ女性を見たのは…初めてだった気がする。
ドラえもんグミのコーラ味は美味しかった…とゆう話しでした。
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