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なんか場繋ぎみたいな僕の話を旦那さんは真剣に聞いていた。
旦那さんは僕の話を聞きながらも、泣いていた。
旦那さんは一昨日、主治医に呼ばれたと話してくれた。
あまり良くないって…
それから1人になると、子供の顔を見るとって…涙が溢れてた。
僕は生意気にも…医者がダメだとゆうても、みんながダメだとゆうても、旦那さんだけは信じ抜きましょうよ…と言ってしまった。
しばらくして、スミマセンって謝った。
旦那さんは下を向いて、手を振って…ありがとうと言ってくれたけど、生意気だった。
それから旦那さんは、泣きながらも主治医に言われてからの自分を話してくれた。
僕はコッチ側で、旦那さんはアッチ側で…
こんなにも世界が違うと改めて感じた。
人を失う怖さ。
大事な人を無くす怖さ。
コッチ側では感じなかった…
最後に旦那さんは、目を擦り、『いやぁ~また、泣いた泣いた』と馬鹿デカイ声で無理に笑ってた。
これから奥さんの所へ行く。泣いてはいられない。
昼間の旦那さんがそこに居た。
アイスのフタを笑顔で取ってあげてた、あの旦那さんに戻っていた…
すげぇ~よ。
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