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「調子はどうだ?」
「少しだけ違和感がありますけど、すぐに慣れるそうです」
「…そうか」
少女の赤毛を無意味に撫でた。
外ハネの、柔らかで綺麗な髪。
俺はこの感触が好きだ。
さらさらとしていて、気持ちが良い。
「あの、ランさん」
「なんだ?」
「くすぐったい、です」
少しだけ頬を染めて、髪を撫でる俺の手を掴んだ。
やさしく、恐る恐る。
(可愛いな、お前は)
…恥ずかしくて言えないけれど。
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