「雷」
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甘くむせびそうな血の香りに、酷く興奮した。 全裸の少女は、身体の所々に傷を付けて、それでも尚笑っていた。 この行為が嬉しいはずがない。 それでも、シエルは笑っていた。 狂った怪物は言った。 「何故笑う?」 傷だらけの少女は言った。 「信じているから」 鼻で笑い飛ばす。 信じているから?俺を? くだらない。所詮馬鹿な人間か。 .
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