「雷」

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――男は、禁忌だと知りながらもそれをあてがった。 …ところが。 不意に、少女の震えが止まる。 男は今一度、少女を見下ろした。 白い肌、華奢な身体、その所々には生新しい傷。 涙に濡れた包帯、満面の笑み。 そして、全てを受け入れるかのように広げた両腕。 .
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