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「大降りはいかんぞ」
それを1ステップで避け、背中に切り付ける。
抉るように切り返し、態勢を崩したルートの手を踏み付ける。
「弱い。弱すぎる。それで俺を殺そうとするなど愚かすぎる」
「…貴様ァ……ッ!!」
自由な手で掴み掛かろうとしたので、踏み付けた方の手に剣を突き立てる。
声にならない悲鳴を上げ、その手を押さえた。
「痛いか?苦しいか?ハハッ、実に愉快だ」
酷く楽しげに笑う。だがそれは一瞬で止まる。
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