"死"
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どうやら咥内が切れていたらしく、じわりと血が滲んだ。 自分の血は、鉄の味がしなかった。 「…おやすみ…シエル」 頬を一撫で、最後に深い口付けを交わす。 咥内で二人の血が交ざり合う。 最後のキスも、血の味がした。 唇を離すと、少しだけ笑っているように見えた。 「愛している、シエル。永遠に」 少女は少しずつ、冷たくなっていった。 …Next…→
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