孤独

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――もう、時間は数えなくなった。 気が付くと足まで伸びていた髪を、気分転換に切ることにした。 つい、と指を振ると、蝙が鋏を持ってきてくれた。 ざくりと切ると、プラチナブロンドの髪がばさりと落ちた。 手入れも何もしていないのに、それはとても綺麗だった。 不意に外を見ると、ぽっかりと満月が浮かんでいた。 .
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