火災

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その頃、家族の元に帰ろうと必死に墨田区を目指している父だったが。 ここで思わぬ障害に邪魔されるのであった・・・・。 公園から2km離れた場所を歩いていた父は、休憩の為にデパートの中に入った。 中は人の気配が無く、天井が崩れる気配も無い。 持っていたライトで中を照らしながら、お目当ての水を探した。 食品売場で水を手に入れて外に出ようとすると、目の前に巨大な穴が空いていた。 地震のせいで床が陥没したのだろう、地下鉄の路線が見える。 足早に外に出て一息ついた。 震源地より遠くに来ている為、想像していた被害より倒壊は少ない。 水を飲み、一息ついた太郎は自宅に向かって歩き出した。
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