50人が本棚に入れています
本棚に追加
ク「とりあえず・・・ここの入り口は閉まってるから、裏にまわって別の入り口を探してみよう。」
ザ「うん・・・」
クラウドとザックスは、暗い道を懐中電灯で照らしながら、ゆっくりと病院の裏へ足を進める。
ガサガサッ
ザ「ひゃっ!!」
ク「ただの風だよ。いちいち驚かないでよ・・・。俺までつられるから。」
ザ「だってぇえ!!」
ク「はぁ・・・」
二人が裏まで来たとき、灯かりのついた部屋が見えた。
部屋の前まで行くと、二人が足をとめた。
部屋の窓が小さく開いていて、少し覗いてみると、誰もいなかった。
ザ「ここから行けるんじゃない?」
ク「上手くやればの話だけどね。」
窓をゆっくりと全開にし、二人がゆっくりと窓に足をかけようとする。
ザ「ちょっと待って!!いくら窓が全開だからって、二人で同時に中に入るって無理じゃない?」
ク「大丈夫だよ。一人ずつ入ってたら、中に入るのに時間がかかる・・・。その前にこの部屋に人が戻って来たら、どうする?そっちのほうがヤバいよ。それに子犬のザックスが、この窓から中に入れないってことは、ありえないね・・・。」
ザ「クラウド。お前って、ほんとに・・・」
最初のコメントを投稿しよう!