プロローグ

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幽霊の存在を信じていたかどうかと言われると、はなから信じていなかった。テレビ特集の幽霊なんかは、良くできた作り物だと思っていたし、無論、心霊写真なんかはこれっぽっちも信じていなかった。 そもそも幽霊なんかがいたとして、その存在を物理的に証明できない。物を動かすくせに透き通ることもできるという、あり得ない、物体であり物体でない物が地球上にあるはずがないということだ。 ずっとそう思っていた。
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