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ラ~ララ~🎵
「うるさいぞ。黙れネイマー。」
「そう怒んなよ奈也~ララ~ララ~」
何をそんなに歌うことがあるのか。
奈也はわからないと言うような顔で2人で歩いていた。
ぴたりとネイマーは立ち止まる。
「俺…やだ…ここ入るの…」
「なにを言ってる。おまえの家じゃないか」
「家⁉ここが?家って安らぐためにあるって書いてあったぞ!奈也の本では!」
奈也は大きなため息をついた。
「自由になれただけでもいいだろが。」
「奈也の監視つきでだろ?全然うれしくない!あんなスパルタ教育‼」
ネイマー。名前がなく一体何年、何十年、何百年、何千年あそこにいたのか。初めて会ったところと時は禁断の聖域と呼ばれていた所で一ヶ月前。
奈也が受けた王からの密命で暴れ出した正体不明な者を退治してくれとのこと。
どんな名の知れた騎士でも大怪我で帰ってきたという。
だが奈也の作戦で捕まえ意識をはっきりさせたところ…
「それはずすなよ!」
「わぁってるよ」
彼は魔力制御装置で今のネイマーがあるのだ。
「なんでこんな問題児を…私が…」
額に手をあて悩む奈也。
「さ、行くぞ!」
「へーい」
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