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恭「ただいま…」 誰もいない家に恭平の 声が虚しく響く。 ぼろぼろのカバンを ソファーに放り投げ、 恭平はベットに沈む。 恭「美鈴が同じ高校…か。 俺が不良だって… ばれる、よな。」 苦笑いする。 見た目は完璧、不良だが 美鈴の前では優しい人を 演じている。 恭「避けられたり、とか。 …笑えねー。」 家族の仲も冷えきり、 友達なんてものもいない。 不良のグループで総長に なり、やっと出来たのが 仲間と悠という相棒。 でもそれよりも、ずっと ずっと昔から、幼馴染みと して側にいてくれていた 美鈴。 恭「無くしたくない。」 溜め息とともに出る 本音が弱々しくて。 そのまま恭平は眠りに 落ちていった。 .
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