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奈「男同士よ…??」 この一言に俺はつい、 カッとなった。 潤「分かってるよ!! 俺だって今まで女が 好きだった。 最初は憧れだった。 でもいつの間にか完璧に 恭平さんに恋してた。 同じ高校に入って…。 分かってるよ……。 分かってる!!でも しょうがないだろ…??」 奈津は疑いの目を 止めると優しい目で 見てきた。 奈「伝えるつもり… あるの??」 その言葉に俺は首を横に ふった。 例え結ばれなくても。 側にいたいから。 美鈴を好きなふりを すれば近付けるから。 潤「俺はライバル役を 演じるんだ…。」 『絆』なんてなくても。 それで俺は充分だ。 奈「想いを言っても 避けるような、恭平さんは そんな器の小さな男じゃ ないよ。」 分かってるよ、と俺は言い 奈津の前から走り去った。 .
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