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美「な…んで??」
恭「俺といると美鈴が
困る。」
俺こんなんだし、と
苦笑いする恭ちゃん。
美「恭ちゃんは優しくて
お兄ちゃんみたいで……」
私の言葉に恭ちゃんは
首を横に振る。
恭「俺は美鈴の思ってる
よーな奴じゃない…。」
そう言って恭ちゃんは
先に行ってしまった。
私はただそこに呆然と
立っていた。
しかし我にかえり、
入学式に遅刻しそうな
ことに気付き、私は慌てて
学校への道を走り出した。
『俺は美鈴の思ってる
よーな奴じゃない…。』
その言葉だけが、私の
頭の中に染み付いていた。
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