デート

4/6

835人が本棚に入れています
本棚に追加
/564ページ
「だから!!何でアンタの代わりが鉄平なのかってこと聞いてんの! 別に鉄平じゃなくたっていいじゃんか!!」 私が怒っている理由は、本当はそこにある。 私の思い過ごしかもしれないけど、 何だかわざとこうなるように、結衣に仕組まれたような気がしてならない。 もし本当にそうだったとしたのなら、そんなのは余計なお世話だ。 『だって遠藤君もこの映画見たいって前から言ってたんだも~ん。 だからちょうど良いと思ってさぁ。 いいじゃんいいじゃん、デートだと思えば~っ。』 『思えるか!私とアイツじゃ、デートになるわけな・・・・』 『じゃあそうゆうことだから、詳しいことは二人で決めてね~、じゃねん♪』 『ちょっ話聞け・・・っ』 ブツ。 結衣は一方的に言い切ると、さっさと電話を切ってしまった。 ワナワナと震えた手で、私は携帯を枕の上に、ボフンッと叩きつけた。 何でそーなる!! 何この展開!! あーもうッッ 何でこんなにイライラするんだか!
/564ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加