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見上げ無くとも、俺を導いてくれるかの様に桜は道を染め続ける。
白い空間に舞い踊りながら落ちる。
それを繰り返しながら俺の道標なってくれる花。
彼女の好きだった桜という花。
なあ…。
お前が導いてくれていると。
思ってはいかんか。
そんな風に彼女を想って歩いていると桜の道が急に疎らになり上を見上げると
桜吹雪が途絶えていた。
そして次の刹那。
「っ……!?」
眩い光に一瞬、視界が白くなった。
強い光から瞳を守る為瞼を反射的に閉じる。
そして、視界が開けた時に俺が見たのは儚げに佇む
彼女の姿があった…―。
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