嫉妬

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『私……気付いていたの…… 恨まれてるって…… けど どうしようもなかったわ だって 気が付いたら私は あの人に抱かれてた 大好きだったあの人に…… 結婚しようって 言われたのよ……妹じゃなくて 私を選んでくれたの だから 恨まれて仕方ないのよ』                   なんとまぁ…… この女 妹の男と 出来ちまった訳だ…… すると 下の女は 妹か……        『楽に…なりたいか?』           『え?……楽になれるの?』         『なれるさ あんたの 寿命の ほんの少し……そうさな 一月程 俺にくれるなら 助けてやるぜ』              そう 言ってから俺は 右前足に グッと力を込める 足の廻りの皮膚が 時計廻りに渦を描いた
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