40人が本棚に入れています
本棚に追加
狐と犬
心配そうに 見守る 仲間達に 向かって 彼は言った 『どうじゃろぅ……そろそろ この年寄りの肩の荷を 降ろさせてはくれまいか……』 『長老……しかし 阿豪 はまだ若く 反対する者も多い』 『では…… この中で 誰か 阿豪 を 打ち負かす事の出来る者は おるのか…』 長老と呼ばれた彼の言葉に 皆 下を向いて 考え込む 長老が言う 『誰か… 阿豪 を 此処へ』 扉の反対側に 若く凛々しい 狛犬が 立っていた
最初のコメントを投稿しよう!