狐と犬

1/5
前へ
/55ページ
次へ

狐と犬

心配そうに 見守る 仲間達に 向かって 彼は言った          『どうじゃろぅ……そろそろ この年寄りの肩の荷を 降ろさせてはくれまいか……』       『長老……しかし 阿豪 はまだ若く 反対する者も多い』        『では…… この中で 誰か 阿豪 を 打ち負かす事の出来る者は おるのか…』 長老と呼ばれた彼の言葉に 皆 下を向いて 考え込む   長老が言う 『誰か… 阿豪 を 此処へ』  扉の反対側に 若く凛々しい 狛犬が 立っていた
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加