嫉妬

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『師匠 大丈夫ですか?』『あぁ 平気だよ しかし お誂え向きに 部屋の目の前だな 此処から 暫く様子を伺おうか』    『賛成です♪猫嫌いかもしれませんし それに いきなり猫が二匹も部屋に侵入なんて 普通 有り得ないシチュエーションですからねぇ』     『フンッしかも 一匹は人語を解する「バケネコ」だからな』 『…………』           黒に 厭味を言ったあと 部屋をじっと覗く……… 女が寝るのを待って 部屋へ入ろう その頃には 月も出てるだろうから……            どれくらい 時間がたっただろう………黒が思い出したように言ってきた           『師匠… 皆には 指示出します?』      『指示かぁ  そうだな 二三匹 すぐに動ける状態で 居てもらおう 黒は 俺が部屋に入ったら ベランダで 待機だ』                『師匠……バルコニーです』         『……!!ウルセエっ!!たいして変わりねぇだろ!!』       まったく!! 黒の奴は何歳になっても お節介で困る 人間に 似てくるってぇのか なんてぇか……そぅそぅ 『ウザイ』って言うんだったな
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