嫉妬

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『黒』も「猫又」だ  だが ミケに比べると 歳も若いし 品もないし有るのは人間を見て覚えた 雑学知識 まぁ 解りやすく言えば 屁理屈をコネルのが好きな奴さ           周りが暗くなって来たな           体調を崩しているのだから そろそろ寝ただろう           どれっ「バルコニー」へ降りてみるか… 『奴』が おとなしく してくれりゃいいが……… ん??            (オィ ミケ ソノ オンナ ハ ダレダ?)           道の反対側からこちらを 睨んでいる女がゆっくり と コチラヘ 歩いてくるじゃないか       ミケは 知らん顔で「猫」を 装い 近付いていく  『ニャァン』                その女が 近付くと 部屋の中で寝ている女が 苦しんでいる  マズイな…このままじゃ本当に死んでしまう       空には 三日月………  『三分の一しか力は出ないが やってみるか…』            月さえ出てりゃ扉なんてなんとでもなる    この 窓ガラスを スルリと 通り抜けると ベットで寝ている 女の胸へ  そっと 乗る
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