狂った唯心

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「曇り」     何故か曇りだと表情も冴えない     人並もまばらな足音しか聞こえない。     枯葉が舞い、包まれた掌から     飛び立つたんぽぽの種は       何処へ着くかわからない     漂流者のようなもの。     アスファルトの冷たさでも     僕も顔も冴えない曇りでも       委ねる春は誰にも訪れる。
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