二、葛藤

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「あ、私も一緒に行きます。」 私は立ち上がった。 宮脇さんは私が隣までくるのを待ち、私が隣に来ると、自然な感じで手を握った。 私は内心ドキッとしながらも何も言わなかった。 ジュースとコーヒーを買い、またベンチに座った。 宮脇さんは煙草に火をつけた。 「次、どうしましょうか。やっぱり絶叫マシーンですかね。」 私は宮脇さんの顔を覗き込んで言った。 「えっ。本気ですか?」 宮脇さんは苦笑いで答えた。 「もちろんです。だってあとは、メリーゴーランドか観覧車か絶叫マシーン位しかないじゃないですか。」 私は辺りを見回して言った。 宮脇さんは煙草を吸いながら少し考え込んだ。 「じゃあ、行きますか!絶叫…。」 宮脇さんは立ち上がって言った。 「はい!!行きましょ。」 私も立ち上がった。 私達は一番近くの絶叫マシーンに行った。 少し並んでいたが、五分ほどで順番が来そうだった。 私達は若いカップルのように、手を繋ぎながらおしゃべりしながら待った。
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