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「あ、私も一緒に行きます。」
私は立ち上がった。
宮脇さんは私が隣までくるのを待ち、私が隣に来ると、自然な感じで手を握った。
私は内心ドキッとしながらも何も言わなかった。
ジュースとコーヒーを買い、またベンチに座った。
宮脇さんは煙草に火をつけた。
「次、どうしましょうか。やっぱり絶叫マシーンですかね。」
私は宮脇さんの顔を覗き込んで言った。
「えっ。本気ですか?」
宮脇さんは苦笑いで答えた。
「もちろんです。だってあとは、メリーゴーランドか観覧車か絶叫マシーン位しかないじゃないですか。」
私は辺りを見回して言った。
宮脇さんは煙草を吸いながら少し考え込んだ。
「じゃあ、行きますか!絶叫…。」
宮脇さんは立ち上がって言った。
「はい!!行きましょ。」
私も立ち上がった。
私達は一番近くの絶叫マシーンに行った。
少し並んでいたが、五分ほどで順番が来そうだった。
私達は若いカップルのように、手を繋ぎながらおしゃべりしながら待った。
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