二、葛藤

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宮脇さんはフラフラしながら階段をおり、ベンチに座り込んだ。 「大丈夫ですか?」 私は宮脇さんの背中をさすった。 「いや、ちょっと久しぶりに乗ったから体がついていかなかっただけです。大丈夫です。」 宮脇さんは遠くを見つめながら言った。 「休憩しますか?」 私は宮脇さんの顔を覗き込んで言った。 「いや、大丈夫です。」 宮脇さんは手を振り言った。 「じゃあ、次あれ行きましょう。」 私が指差したのは、またまた絶叫マシーンだった。 また少し並んで、すぐに乗れた。 結局、私達は三連続絶叫マシーンに乗った。 宮脇さんは、フラフラしながらベンチに身を投げた。 「大丈夫ですか?そろそろ、パレードが始まりますし、しばらくここで座りましょう。」 私は宮脇さんの足元に座って言った。 「良かった…。もしまた絶叫マシーンを指差されたら、さすがに断ろうと思ってました。」 宮脇さんは顔にハンカチをかぶせた状態のまま言った。
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