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宮脇さんはフラフラしながら階段をおり、ベンチに座り込んだ。
「大丈夫ですか?」
私は宮脇さんの背中をさすった。
「いや、ちょっと久しぶりに乗ったから体がついていかなかっただけです。大丈夫です。」
宮脇さんは遠くを見つめながら言った。
「休憩しますか?」
私は宮脇さんの顔を覗き込んで言った。
「いや、大丈夫です。」
宮脇さんは手を振り言った。
「じゃあ、次あれ行きましょう。」
私が指差したのは、またまた絶叫マシーンだった。
また少し並んで、すぐに乗れた。
結局、私達は三連続絶叫マシーンに乗った。
宮脇さんは、フラフラしながらベンチに身を投げた。
「大丈夫ですか?そろそろ、パレードが始まりますし、しばらくここで座りましょう。」
私は宮脇さんの足元に座って言った。
「良かった…。もしまた絶叫マシーンを指差されたら、さすがに断ろうと思ってました。」
宮脇さんは顔にハンカチをかぶせた状態のまま言った。
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