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「何か飲み物買ってきます。何が飲みやすいですか?」
私は立ち上がって言った。
「うーん…。水ですかね。」
宮脇さんは言った。
「わかりました。待ってて下さいね。」
私は近くの販売機でミネラルウォーターを買った。
ベンチに戻ると宮脇さんはまだダウンしていた。
「宮脇さん、水買ってきましたよ。」
私はミネラルウォーターを宮脇さんに渡した。
「あ、ありがとうございます。」
宮脇さんは起き上がり、水を飲んだ。
「あ、パレード始まってますね。」
私は宮脇さんの隣に座って言った。
「あ、本当ですね。近くに行きますか?」
宮脇さんは言った。
「いえ大丈夫ですよ。ここでしばらくゆっくりしましょう。」
私は答えた。
「すみません、情けないです…。」
宮脇さんは頭をかいて言った。
「いえ、無理させてしまってすみません。良かったら横になってて下さい。」
私は言った。
「じゃあお言葉に甘えます。」
宮脇さんは寝転んだ。
宮脇さんが寝転ぶと、私はベンチから半分落ちるか落ちないか位に追いやられた。
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