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「そうですか…。」
宮脇さんは言った。
「あ、これがいいかもしれないです。量も多くないし高くないけど高級ぽく見えますし。」
私は和菓子を指差しながら言った。
「確かに高級ぽく見えますね。」
宮脇さんは言った。
「じゃあこれに決めます。ボールペン見に行きますか。」
私は宮脇さんの顔を見た。
「え、はい。行きますか。」
宮脇さんは思い出したような表情で答えた。
「疲れちゃいましたか?すみません、せっかくの休みなのに、引っ張りまわして…。」
私は言った。
「いえ、違うんです。ただ…考え事をしてただけで…。」
宮脇さんは言った。
「考え事?」
私は言った。
「ええ、仕事の事で。出張先で、ちらっと転勤の話がありまして。」
宮脇さんは言った。
「転勤って東京にですか。」
私は戸惑いながら言った。
「ええ…まだ正式に言われてはないんですが…。」
宮脇さんは言った。
「そ、そうなんですか…。」
私はそう答えるしかなかった。
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