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「ストレスかねぇ。ここから出れたら病院行った方がいいんじゃないかい?」
女性は私の隣に座って言った。
「ええ、そうします。」
私は目がチカチカするのを感じながら答えた。
下腹部のチクチクは、痛みに変わってきた。
五分間隔位で痛みが襲ってくる。
もしや、陣痛だろうか。
まだ九ヶ月なのに…。
「まだなのか?停電にしては長すぎじゃないか?」
男性が携帯を見ながら言った。
「そうさねぇ。もしかしたら停電じゃなくて故障かねぇ…。」
女性が答えた。
私は痛みで何も答えれなかった。
「停電なら、アパートの部屋も停電してるはずだよなぁ。」
男性は言った。
「そうさねぇ。」
女性は答えた。
「妊婦のねぇさん、家に旦那はいないのか。今日は日曜日だろ。」
男性は私を見て言った。
「いえ、誰も…。」
私は声を振り絞って答えた。
「じゃあ婆さんは?」
男性は女性を見て言った。
「爺さんには先立たれてね。私は一人身なんだよ。」
女性は言った。
「そうか…。俺も一人身だからな…。」
男性は肩を落として言った。
私は腰と下腹部の痛みが強くなり、顔をしかめた。
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