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19才の春。
私はなんのためらいもなく故郷を離れて、東京という場所に希望と期待が溢れて不安なんて一つもなかった。
今思うと若さというのは本当に凄いと思う。
なんでもできた。
どこにでも行けた。
怖いものなんかなかった。
私は私の道を歩くだけだった。
自分を信じるだけだった。
東京に来て一番最初に選んだ仕事で私は貴方と出逢った。
「魔法を手伝いませんか?」
私は魔法の国で魔法にかかったような毎日を過ごしたけど、貴方に出逢った事だけは、嘘でも魔法でもまして夢でもなかった。
あのキラキラした日々を一度だって忘れた事はないよ
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