第8章 逆転!光と闇

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勝也は銃撃で崩された石を両手に拾い、仲井を誘うように頭を上げると、仲井はすぐに数発撃った。勝也は銃撃が収まるやいなや立ち上がり、瞬間的に二つの石を仲井目がけ、投げつけた。   岩場を登ろうとしていた仲井は不意をつかれ、自分に目がけて飛んでくる塊を見送ることしかできなかった。   最初の石は見事にコントロールされ、仲井の右肩を命中。注意が肩にそれ、顔を上げた瞬間、あと一つの石が額に命中した。   仲井は登りつつあった岩場からころげ落ちてしまった。   「今だ!行くぞ!」 勝也は怖じけづいて混乱してしまった二人を正気づけ、三人は全速力で降りてきた緩やかな崖を登リだした。 「うわ~~~しぬ-!!」 と甲斐と悟は必死だ。 こんな不安定な崖を素早くかけあがれるのか、と火事場のバカ力がコンビを勇気づけた。   仲井は急いで体制を整え、再び銃撃する。   『パラララララ!!!!!』   三人が駆け上がったところをなぞるよぅに、鉛の雨が降り注ぐ!   『ジュババババ!!!』 三人の足もとまで迫る! 砕かれた岩が粉となり、列をなす。   あと少しで崖を登リきり、弾が届かないところに行き着ける!   「いだ!!!」 悟がコケた!   『ジュババババ!!!』 弾も三人の後を追う!!   甲斐と勝也は登リきった。しかし悟が危ない!   悟と甲斐は手を伸ばした!   すぐ悟の下には鉛の雨が! 『ジュババババ!!!』
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