第8章 逆転!光と闇

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「掴まれ!!」 甲斐が悟に手を差し出し、悟も甲斐の手をしっかりにぎった。   「ファイト~~~~~!!!」 甲斐は叫んだ。 「い!いっぱぁ~~~つ!」 悟はおどおど答えた。 甲斐はイッキに引き上げた。   『ジュババババ!!』   「わぁ~~~!!」   間に合った。コンビはヘナヘナと座りこんだ。   「あぁ~ションベンちびるかと思った。なにがファイトだょ!」 なかば笑いながら言った。   「はは…誰も死なせないぞ…」 甲斐は悟に力強く言った。   「さぁ、奴が追い掛けてくるぞ!逃げよう!」 「でも勝也さん、どこに逃げるんですか?アジトに戻ったら、兄貴があぶなぃですょ。」 「じゃぁ、二手に分かれるぞ。」  「あ…」 悟が何かに気づいた。 「どうしたんだ?」 勝也は言った。   「今さっきコケたせいで、足がどうかしちまった。走れない…」 「では私が悟君をおぶって逃げよう!甲斐君はアジトへ逃げるんだ。」 「分かりました!」 甲斐はさっそうと駆け出した。   「ついてねぇ~…追い掛けられるのかょ…」 悟はため息をついた。 「大丈夫!君たちは私が守る!絶対に死なせはしない!」 勝也は悟を背負い、駆け出した。  ようやく仲井も崖を登リ終えた。「俺の名誉を汚すものは…皆殺し…」 ぶつぶつ言いながら三人を追い掛け始めた!
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