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奈美と笹原はやっとアジトに着いた。
着くまでに何発もの銃撃の音が鳴り止まないのを二人は聞き、みなの無事を祈っていた。
奈美はどうやってアイランドにたどり着いたか、甲斐と悟のこと、キタハとミチのこと、今まで悲しんでいたこと、おじさんのこと…とにかく今持っている情報を全て説明した。
「よし!包帯巻き完了。これで大分楽になれると思う。……まぁ、アタシが知ってることはこのくらいかな?」
「あぁ、かなり楽になったょ。ありがと。にしても、その甲斐君……早く会ってみたいな……。」
「ん?どうして?」
「いや…なんでもない。」
笹原はちらっと甲斐の兄であるキタハを見た。
キタハはまだぐったりと寝ている。
「ねぇ、その…操舵室でしてたやりとりのことなんだけど…昔何かをやらかしたの??」
「してやられた…とでも言っておこうか。」
操舵室で興奮していた笹原とはうって変わって、穏やかな口調で言った。
「もしよかったら、昔何があったのか話していただける??」
「いいだろぅ…俺が敵か見方かハッキリするはずだ。」
「さぁ、話して。昔中居艦長と何があったのかを…。」
甲斐は二人の話しを下から聞きいった。
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