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樹里はいつものようにボイストレーニングを受けバイト先のレストランへ行き働いて帰ろうとした
「樹里!」
聞き覚えのある声にまさかと思いながら、ゆっくりと振り返った
「……カズくん! 何で?」
「夏休みだから!」
「そうじゃなくて! 何で此処に居るの?」
「自分の気持ちに素直になりに来た! お前の事だから3年経っても同じ所で頑張ってるだろうと思って」
「よくお分かりで!」
樹里は照れながら笑った
「逢いたかった」
一輝はその言葉と同時に樹里を抱き締めた
3年前抱き締めようと思った手を止めた……でも、もう一輝に迷いはない
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