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コツコツ ヒールがコンクリートを蹴りあげ周りに居る生徒たちは通り過ぎていく女に皆振り返った
そしてグラウンドまで来て一輝を見つけ近づいた
「カズくん!」
急に名前を呼ばれビックリした一輝勢いよく振り返った
一輝をそんな呼び方で呼ぶのは1人しかいない……
「樹里!?……何で?」
近くに居た生徒たちはザワついていた
「えっ! あれって森下樹里じゃない!」
そんな声があちこちから聞こえた
樹里はそんなのお構い無しで笑った
「早く逢いたかったから来ちゃった!」
「だからって普通学校に来るかな!」
一輝は呆れながら笑った
「もうすぐ終わるから待ってな!」
「はぁい!」
そんな2人を呆気にとられながら皆は見ていた
そして光一が一輝に近付いてきた
「伊澤さん! 本当に森下樹里と付き合ってたんですか!?」
「だから言ったじゃないですか!」
一輝は光一をその場に残し帰り支度をしに職員室に戻った
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