睡魔に襲われ眠りについた

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亮が、私の事を頭に浮かべているとは知らない頃。 私、咲羅はといえば。 「あー、もう!なんでこんなに忙しいのよー!!」 キレていた。 掃除に洗濯、料理に、その他。 やらなきゃいけない事は多すぎて家事やら何やらに追われた私はヘバり気味……。 ……つーか、特に洗濯…っ!! 「背が小っこくて物干し竿に届かないっつーんじゃぁあ(怒)!!」 ちなみに私の身長は151.2㎝……そんな私にとって最後の.2は重要なのさ。 ああ……なんか虚しくて怒り通り越して泣きそうだよ。 まぁ、いつもの事だから仕方ないけどさ。 しっかし、 「暇だなー…」 暇過ぎて暇過ぎて 死にそう。 「……なんて、実際は暇なんかじゃないけどね」 家事や他の事やってるだけで手一杯……だけど何か物足りない。 ストレスばかり溜まる毎日、仕事でもしてれば少しは違うのかもだけど訳ありで出来ないし。 退屈で退屈で仕方が無い。 この世界に嫌気がさす。 「……逃げなのかな」 ただの現実逃避? 我儘言ってるだけ? ううん……なんか…違う。 「違う……私は」 この世界に飽きを感じてるんだ。 「もう、いっその事好きな世界にトリップ出来たらいいのに」 正直、今の暮らしを家族を捨てたりする勇気はないけれど。 出来れば亮と二人で。 「一人は……淋しいし」 ああ、眠い。 一段落ついて気が抜けたのかな? 「……眠…い」 目を擦りながらも私は僅かな時間に深い眠りについてしまった。 .
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