第一章

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  僕は翔と別れると、父さんとワゴン車に乗り込んだ。 「ねえ、どこに向かってるの。今回のプレゼントは何?もう教えてくれてもいいだろう」 僕は車の中でサンドイッチを食べながら聞いた。 「ダッシュボードの中を見てごらん」 父さんはカーナビを横目で見ながら言った。  僕はダッシュボードを、ゆっくりと開けた。以前びっくり箱のように、人形が飛び出してきた事があったからだ。中には封筒が入っていた。  封筒の中には『共通点クラブ招待状』と書かれたカードが入っていた。 「共通点クラブ?キャバクラの名前?」 と僕は聞いた。
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