第十八章
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部屋の隅で、加藤は奈々子と話していた。 「今度こそ、真面目に働くよ。仕事決まったら、店に遊びに行くから」 加藤は、力強く宣言した。 「お待ちしてますわ。でも悔しいー。すごく単純なことのような気もするのよね」 上沼は、個室で浮かない顔をしていた。 「もうすぐ終わりやのに、いまいちやな。計画が甘かったかしら。自信なくすわ」 コーヒーをため息まじりに飲んだ。
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