第十八章

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 西村は、個室で携帯に入っている家族の集合写真を見ていた。  みんな、すまない。パパの出世は当分お預けだよ。  お義父さんがっかりするだろうな・・・。  いや、これで良かったんだ。スパイなんて卑怯な手を使わず、実力でプレゼンに勝ってやろう。  僕とあおいちゃんは、ホールの椅子に座っていた。 「もうすぐ終わりか。正解出なかったね」 「そうね」 とあおいちゃんは答えた。
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