第十八章

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「なっ何、気持ち悪いこと言ってんのよ。あんたって、つまらない発想するのね」 あおいちゃんに、にらまれた。 「あーそうですね。発想が貧弱ですよ。僕は小説家じゃないから。ただの映画オタクですから」 ああ、なんでこうなるんだよ。もうすぐ終了なのに。君のことが、こんなにも気になっているのに・・・。 「おいおい、夫婦喧嘩か」と津田がやって来て面白がった。 あおいちゃんは、そっぽを向いてしまった。 「おし、女はほっといて男同士飲もう!」 津田はいつの間に持っていたのか、ウィスキが入った銀のミニボトルを差し出した。
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