第十八章

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「そろそろ起きなあかんで」 目を開けると、目の前に上沼がいた。  そこは会場の部屋ではなく、一階のロビーだった。周りに帰り支度をした、みんながいる。  僕は混乱した。どうやら酒に酔って、ソファーに座って寝ていたらしい。  どうやって一階に降りたのかも、覚えていない。 「共通点クラブはどうなったの」 と僕は聞いた。 「覚えてないんか。その方がええか。酔った勢いで、あの娘にあんなことしたんやから」 「あの娘って、森永さん?」 僕は恐る恐る聞く。
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