第ニ章

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ドアの外は、高校の教室よりは広い、オレンジの壁をした正方形の部屋だった。  一つの壁に、二つずつドアがある。他のドアからも、ぞろぞろと人が出て来た。  ドアには、1から7まで番号が描いてあった。7の隣の扉には、Xと描かれていて、全部で八つの扉がある事になる。  そして窓は一つもなかった。 男、女、女、男、中年や年上と思われる人ばかりだ。一人、遅れて出て来たのは、学制服を着た女の子だった。  僕は喜んだ。しかも、その娘は、7番で僕の左隣に座ったのだ。  小柄で顔も幼い感じだが、目に力がある女の子だ。
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