第ニ章

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「こんにちは。高校生は、僕達だけみたいだね」 「そうね。よろしく」 と彼女は笑顔で挨拶したが、横を向くと 「ちぇ、普通か・・・」 とつぶやく声が聞こえた。 え、どういう意味だ。 よく見ると、彼女の肩には、大きなフケが何個か乗っていた。 ひじ掛け付きの椅子が、円を描く様に置かれている。右手前にタイヤのついた移動式のワゴンテーブルがそれぞれに設置されていた。  Xの扉の横には、カップの飲み物の自動販売機が置いてあった。無料で、ジュースやお茶が飲めるようだ。  ちょっとしたマンガ喫茶並の設備だ。
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