プロローグ

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「この野郎ー!」 二人は言い合いになり、金髪の若者が女子高生に掴みかかろうとした。 「や、やめなさい」 頭の薄い男が止めようとする。 「うるせー、ハゲは引っ込んでろ」 「真吾君、やめて」 髪の長い女が叫ぶ。金髪の男は、女の顔を見ると、おとなしく席に戻った。  雰囲気が一気に暗くなった。みんな疲れてきている。僕は腹が減ってきた。早くここから出て、豚丼を食べに行きたいなぁ。二杯は食べないと死にそうだ。 窓の無い、圧迫感のある正方形の部屋。僕達が、ここに閉じ込められて、数時間が経っていた・・・。
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