第一章

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「父さんお待たせ」 「遅かったじゃないか。不審者と思われたらしくて、さっきパトカーが来て、大変だったんだぞ」 父さんは、笑いながら言った。 「はい、はい、ごめんなさい」 父さんのくだらない冗談なのは、わかっていたが、突っ込むのが面倒くさかった。 「おっ、しばらく見ないうちに、翔君大きくなったなぁ」 「二週間前に会ったじゃん」 と翔は律義に突っ込みを入れた。  
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