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開催
死刑囚専用の刑務所の広場に500人を越える囚人と、それの倍はいる警察官が集められ、台の上に立つ所長がゲームの説明をしている。
「このゲームは皆も知っての通り、今急増中の犯罪者、その中でも極刑を受けた君達を裁くにはこの狭い国では限界がある。
そこで君達を一度に裁くため、このようなゲームを企画したのである。
そもそもこのゲームを企画した──」
長すぎる話をペラペラと話し続ける所長の話を聞き流しつつ、零は隣の囚人に話しかけていた。
短い黒髪に目付きの悪い眼。
十八歳とは思えない童顔と160センチほどしかない身長でただの悪ガキにしか見えない。
「なぁ、なんでこのゲームの名前(仮)なんだ?」
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