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「聞いたか神隠しの話し」
「聞いた聞いた…すでに10人もの子供が姿を消したとか」
聞こえてくる話に耳を傾けながら、昌浩は感嘆の声をあげる。
「やっぱりどこでも噂になってるねぇ……」
「そりゃそーだろ。なんたって俺達まで駆り出されたんだからよ」
欠伸をかみ殺しながらのんきに返事したのは物の怪だ。
気配はあるから六合と勾陣は穏形しているらしい。
「まぁ雑魚だったらしく、昨日の内に朱雀と白虎が片つけたらしいぞ」
「そっか、なら安心だね」
そう昌浩が笑った時、後ろから声をかけられた。
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