ありふれた日常

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「うん。ブレスに夢中で今、気が付いた」 「天然だな~。これね~、可愛い下着買ったの!ピンクの花柄」 「おっ!ピンクかぁ~。 後で見せてね」 「見せてもいいけど・・・・何か言い方、エロいよ」 「エロいとか言うな。 まぁ~、エロいのは認めるよ」 「あっ!認めてるし。 まぁ~、エロいの知ってるし、いいけどね」 この会話はバカップルだな。 下着一枚でこんな話しをしてるのは周りを見てもうちらぐらい。 たまに新しい場所に来るとテンション上がるし、仕方ないか。 「麻里はあと、見たい所どこ?俺、この階にあるインテリア雑貨行きたいなぁ~って」 「私はまだまだ、見たい所いっぱいあるよ! その為に今日はお金下ろしてきたしね。 そしたら、別行動で2階に色々、美味しそうな所があるから、そこで昼にしよっか?」 「そうだね。んじゃ、昼に2階で待ち合わせね」 麻里は手を振り、また店に入っていった。 あいつの行動力には感心する所がある。 俺には真似出来ないな。 というか、俺は天然に加えて、おっとりしてるしな。 さてと、俺も行動するか。 このフロアにあるインテリア雑貨の店に入り、何か面白い物はないかと探す・・・・・・ 15分後・・・ ・・・・見飽きた。 俺って飽き症だな・・ パンフレットを見て、面白そうな所はないか探す・・・・ う~~ん。あんまないかなぁ~~。 ん!!ここ行こう。 行き着いた先は2階にあるゲームセンター。 結局、ここか。 早速、札を両替してクレーンゲームを始める。 昔からゲーセンは好きで特にクレーンゲームは知らない間に一万円を使った事もあった。 今日はそんな事はないと思うけど・・・・ 麻里に怒られるしな。 そう思ったのは最初のうちだった。 暫くするとそんな事は忘れて、クレーンゲームに夢中になっていた。 携帯が鳴っている様な気がするがポケットに入った携帯を見向きもせずに遊んでいた。 遊び疲れて喫煙所を見つけた俺はタバコを吸って一息つく。 すると、目の前に両手いっぱいに袋を抱えた麻里がこちらを直視している・・・ ん?何だ?と手を振るがじっとこちらを見たまま表情を変えない。
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