ありふれた日常

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まさか!ポケットから携帯を取り出し見ると麻里からの着信。 そして、昼を過ぎていた。 やっちまった~~。 吸いかけのタバコを消し、麻里に恐る恐る声を掛けた。 「ごめんね。電話気付かなかった・・」 「ふぅ~ん。電話に出ないと思って探したら、のんきにタバコ吸って、まぁ~、ゲーセン好きの透吾は多分、ここに行き着くだろうと思ってたからね」 「はは。」 怒ってる。この静かな雰囲気は絶対に怒ってる。 そう思うと苦笑いしか出ない。 「別に透吾が楽しかったならいいけど、電話ぐらい出なさいよ。まったく。 それと重いんだけどな~」 「!!」 すぐに麻里の荷物を持ち、ファーストフードのある所に行った。 イスに座り、もう一度謝る。 「ごめんね。まだ怒ってる?」 「もう怒ってないよ」 と笑顔を浮かべた。 ホッとした俺は 「よかった」と一言。 「お腹空いたね~。何食べよっか~。あっ!お好み焼きがある~」 「ん?ホントだ」 「お好み焼きにしようよ!」 「そうだね。がっつり食べよう」 「ちょっと、待ってて」 麻里がそう言うと、立ち上がり、お好み焼き屋に行き、メニューをもらってきた。 いつもながら、思うけど行動早いな麻里は。 「透吾は何にする~?やっぱ、普通のお好み焼きがいいよね~」 「うん。普通が1番。というか、無難だよね」 種類の違うお好み焼きを注文し、仲良く食べ合う。 その食べ合う感じを俺ははまるで付き合い始めのカップルみたいだなと思っていた。 『ごちそうさまでした』 二人で息を揃えて、口にした。 その後はまた店を見ると言った、麻里の後を追っかけながら、歩いていた。 もちろん、俺は両手いっぱいの麻里の荷物を抱えて・・・・ 「ちょっと、買い過ぎちゃったかな?」 そう言う麻里の手にはまた両手いっぱいの荷物。 「見ればわかるし。買い過ぎ。今日、どんだけ使ったの?」 「でも、金額的には実はそうでもないんだよね。 この大きな袋だって、中身はTシャツ一枚だし。 このブランドの大きな袋持ってなくて、無理に大きなのにしてもらったしね。あとは透吾の服も買ってあげたしね!」
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